秋田県がん診療連携協議会

会長挨拶

秋田大学医学部附属病院院長 南谷 佳弘

秋田大学医学部附属病院院長
南谷 佳弘

秋田県のがん死亡率は、平成9 年に全国第1位となり、それ以降平成28年まで20年連続でワーストが続いていました。その原因として、秋田県の高齢化の影響もありますが、年齢調整をおこなっても全国でトップクラスが続いており、秋田県における、がん対策は長年にわたる喫緊の重要課題であります。

がん対策基本法(平成18年法律第98号)の規定に基づいて平成19年6月に国のがん対策推進基本計画が閣議決定されました。引き続き計画が立てられ、それに基づいてがん対策が行われてきました。そして平成30年度からは35年度までの6年間は「第3期秋田県がん対策推進計画」に基づいてがん対策が行われます。

がん対策推進基本計画の基本方針は「がん患者を含めた」国民の視点に立ったがん対策を実施することで、全体目標は、第2期秋田県がん対策推進計画でも大きくは変わっておらず、がんによる死亡者の減少:(10年以内に)がんによる死亡者を20%減少(75歳未満の年齢調整死亡率)させること。すべてのがん患者およびその家族の苦痛の軽減並びに療法生活の質の維持向上。がんになっても安心して暮らせる地域社会の構築の3つです。

重点的に取り組むべき課題としては、以下のものが掲げられます。

  1. がんの予防とがん検診の受診率及び質の向上
  2. 質の高いがん医療の提供
  3. がんと診断された時からの緩和ケアの実施
  4. がんに関する相談支援と情報提供の充実
  5. がん登録の充実
  6. 働く世代と未来を担う子どもに対するがん対策の充実

特に、 2の「質の高いがん医療の提供」のなかでは、

  1. 放射線療法、化学療法、手術療法の更なる充実とチーム医療の推進
  2. がん医療に携わる専門性の高い医療従事者の育成
  3. 医療機関の整備と連携体制の構築
  4. がんと診断された時からの緩和ケアの実施
  5. がん患者への在宅医療提供の推進
  6. リハビリテーション・小児がん等への対応

などに重点が置かれています。

第1期の秋田県がん対策推進計画の時代から、これらの事業を推進するため、平成19年1月より秋田県においてもがん診療連携拠点病院の指定・整備がなされ、平成19年7月23日に当院を含む秋田県内11の医療機関の病院長、秋田県医師会長、秋田県健康福祉部長から成る秋田県がん診療連携協議会が発足しました。

当協議会は秋田県におけるがん診療連携体制などがん医療に係る情報交換、がん登録事業に関する情報交換と基盤整備、がん診療に携わる医療人に対する緩和ケア研修会の開催、相談支援・情報提供などを事業として行ってまいりました。これらの事業はがん診療の均てん化と質の向上をはかる上で今後ますます重要となることから、当協議会の責任と重要性もさらに大きくなると考えられます。

秋田県がん診療連携協議会は医療機関の間の連携だけではなく、行政や患者さん・ご家族との連携も大切であると考えております。医療提供者およびサービスを受ける方たち双方からのご意見を歓迎いたします。

秋田県がん診療連携協議会の活動が、秋田県のがん医療の向上と医療体制の再構築のために貢献できるよう、関係の皆さまのご協力をどうぞ宜しくお願いいたします。

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