当院は、都道府県がん診療連携拠点病院の指定を受けており、
「診断時からの緩和ケア」提供体制を整えるため、平成27年4月に
緩和ケアセンターが設置されました。
緩和ケアチーム、緩和ケア外来、緩和ケア病床等の機能を発揮し、
様々な状況で療養している患者さん・ご家族に緩和ケアが提供できるよう、
院内外の多職種と協力しながら活動しています。
緩和ケアセンターでは、治療を受けている患者さんの生活支援を担っています。
大学病院では、多くの患者さんが、外来・入院で、秋田市内のみならず、
遠隔地から多くの方々が治療に訪れています。
今まで元気に活躍されていた方々が、
病気や治療の影響で日常生活を損なう事がないようにサポートしています。
緩和ケアというと、がんの痛みを思い浮かべる方々が多いかもしれません。
確かに痛みは、患者さんの多くが悩まされており、生活に多大な影響を与えます。
しかし、病院に来られる方々が抱える問題は他にも沢山あります。
からだに関することとしても、倦怠感、食欲低下、嘔気、
手足のしびれ、息苦しさ、お腹の張りなど沢山あります。
他にも、眠れない、つらい気持ち、落ち着かないなど気持ちの問題や経済的問題、
家族の負担、さらには、これまで出来ていたことが出来ないつらさなど、
様々な問題を抱えて治療を受けておられると思います。
我々緩和ケアセンターでは、入院患者さんには3名の認定看護師を中心として、
医師・薬剤師・管理栄養士がサポートにあたっています。
外来患者さんやご家族の方には、
緩和ケア外来(医師)やがん看護外来(専門・認定看護師)が支援しています。
また、乳腺や婦人科手術後、あるいは特定の化学療法薬による
からだのむくみに対しては、専門のセラピストが
リンパ浮腫ケア外来を担当しております。
多くの方々が、これまでの生活を取り戻すために
当院に来ていらっしゃると思います。
多くの困難を抱えた方々に少しでも援助ができたらと思い関わっておりますので、
よろしくお願いいたします。
※緩和ケアチーム、緩和ケア外来、リンパ浮腫ケア外来、
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