支援内容
がんと診断されて、不安を感じることは自然なことです。
これからの治療や生活など、誰に相談したらよいのか、どのように調べたらよいのか、分からないこともあるかもしれません。
こちらのページでは、多く寄せられる相談についてご紹介しています。
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01.何も考えられない…
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何も考えられない…
そんな時、 誰かに話をすることで、気持ちが整理され、どうしたいのか、どうしたらよいのか見えてくることがあります。がん相談員は、あなたの今の気持ちに寄り添いながらこれからどうしていいのかを考えるお手伝いをしたいと考えています。
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不安で仕方がない…どう伝えたら、何を聞いたらいいのかもわからない…
ときには、やりきれない気持ちになったり、不安で仕方がなくなったりするかもしれません。
「何を聞いたらいいのかわからない。」「誰かに話しを聞いてもらいたい。」と思ったときは、まずがん相談支援センターに相談してみませんか。
あなたやご家族のつらさに耳を傾けることから支援をはじめます。また、治療が始まるまでの期間、どのように過ごせばよいのかわからず、途方に暮れることも少なくありません。
そのようなときにも お話をうかがいながら、いっしょに対処方法を考えます。
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02.がんと診断されて
どうしたらいいの?-
医師から病気や今後の検査・治療について説明があった時
がんと診断されてからは、いろいろな場面で、大切な選択や決断を求められることが増えると思います。ひとりで考えて決めるのには、とても大きな課題です。誰であっても、未知の経験や先の見えないことに対し、その都度、迷い、悩むのは当然のことです。
治療に伴う副作用や生活に与える影響、治療が終わった後も、がんが再発するか、病状が進行するかという不安は、多くの患者さんが抱える心配事です。がん相談支援センターでは、これらの不安を整理し、信頼できる情報源をもとに説明します。必要な場合は、専門の医療チームや社会的サポートの利用を提案します。
あなたによりそい、力になれるよう支援します。どうぞ、がん相談支援センターをご利用ください。
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03.私の治療について
知りたい-
がんの治療
情報収集納得のいく治療を受けるためには、自分自身の病気や治療法について、十分に理解することが大切です。
いくつかの選択肢を示されても、担当医が説明したことの内容が理解できなければ、納得のいく治療法を選ぶことは困難です。がん相談支援センターでは、相談員があなたやご家族と一緒に専門的な医学情報の中身を整理し、 難しかったことやわからなかったことについては、わかりやすく説明します。
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セカンドオピニオン
「セカンドオピニオンって何?」「セカンドオピニオンを受けようか迷っている」「セカンドオピニオンを受けたいが、どこに行けばよいのかわからない」そんな時、 セカンドオピニオンについての正しい情報や必要な情報を一緒に探します。
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医師とのコミュニケーション
自分の考えを「伝えたい」とき、担当医をはじめとする医療者に対して、あなたが考える治療やケアについての疑問や希望をうまく伝えられないとき、あるいは何を聞けばよいのかわからないとき、 質問する内容や確認しておく必要のある内容について、一緒に考えていきます。
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治療の副作用や生活面への影響
がんの治療を受けている中で、多くの方が副作用や日常生活への影響に直面されています。
がん相談支援センターでは、- 一般的な副作用の管理方法や症状の軽減策についての相談
- 日常生活における困りごと
- 社会的な支援が必要な場合の相談
に応じることができます。
また、がんの診断や治療が精神的にもたらす影響は大きく、心理的な不安やストレスを感じることも少なくありません。 不安な気持ちをうかがったり、専門の部署への紹介が必要であるのか相談したり、こころの面でもサポートします。
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治療による脱毛・爪の変化など、外見の変化について
がんやがんの治療により、脱毛や皮膚・爪の変化、手術によってできる創(きず)など、外見(見た目)が変わることがあります。外見が変わることで、仕事や学校、買い物などの普段の生活を送るうえで、「自分らしくない」「病気だということが周りにわかってしまう」など心配やつらさを感じたりする人もいます。
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がんの治療と生殖機能への影響
妊よう性温存について妊よう性とは、妊娠するために必要な能力のことを言います。女性と男性どちらにも関係します。
がんの治療では、妊娠に関わる臓器にがんができた場合だけでなく、一見妊娠と関係のないような臓器にがんができた場合でも、生殖機能に影響してしまい、妊娠するための力が弱まったり、失われたりすることがあります。 将来自分の子どもをもつ可能性を残すための方法の一つとして、卵子や精子、胚(受精卵)を凍結保存する「妊よう性温存」という選択肢も加わってきました。必ずしも希望通りにならない場合もありますが、将来子どもをもつことを望むのか、治療前に考えてみることも大切です。
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他の人の話も聞いてみたい
「がん患者さんやそのご家族などが集まり、交流や情報交換をする場」のことをがんサロンや患者会などといいます。
がんサロンでは、参加者同士が話をしたり、聞いたりして体験を共有し、ともに考えることを大切にしています。これにより参加者は安らぎを得たり、不安や孤独感を軽減したりすることがあります。また、がん医療や療養生活に関する情報交換も行われています。県内にはさまざまながんサロンがあります。自分に合ったがんサロンが見つかるかもしれません。詳しくは 「あきたがんサポートハンドブック(PDFファイル)」をご覧ください。
当院でも、がん患者さんとそのご家族、がんの体験のある方を対象に、「がんサロン」を開催しております。参加費は無料です。当院を受診していなくても参加できます。お気軽にご参加ください。詳しくは お知らせのページをご参照ください。
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04.仕事・学校・お金は?
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さまざまな不安や困りごとについて
治療にかかる費用のことや仕事のこと、介護や子供の世話など、療養生活におけるさまざまな不安や困りごとについて、お話をうかがい、よりより療養生活を送ることができるようにお手伝いします。
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仕事への影響
がん治療や療養期間中、仕事に復帰できるかどうか。
復帰した場合に仕事内容やスケジュールにどのような影響があるか。
仕事と治療の両立が困難である場合、雇用状況や労働条件についての懸念。 -
学校や教育への影響
がん治療や療養期間中に学業を継続できるかどうか。
学校や大学に通うことができるかどうか。
学業と治療やリハビリテーションの両立が難しい場合、学業に対する遅れや中断の可能性についての不安。 -
経済的な問題
がん治療や療養に伴う医療費や生活費の負担。
仕事を休むことによる収入の減少。 -
保険の適用や福祉制度の利用などについての疑問
上記のような、がん患者さんやそのご家族が直面する不安や疑問を把握し、適切なサポートを提供するためのお手伝いをおこないます。
詳細は地域医療患者支援センター・がん相談支援センターまでご相談ください。 -
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05.緩和ケアってなに?
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がんと診断されたときからの緩和ケア
緩和ケアとは、 「重い病気を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア」(日本緩和医療学会)のことをいいます。
緩和ケアと聞くと、もう治療の手立てがなくなってしまった状態で必要となるケア、というイメージが従来のものですが、決してそうではありません。がんなどの病気によって起こる痛みなどのつらい身体症状や治療の副作用症状、不安・気分の落ち込みなどの気持ちのつらさが大きいと、生活に支障が生じたり、体力を消耗することにより治療を継続することが難しくなったりします。そのため、 病気が診断されたときから、つらさをやわらげる緩和ケアを始めることが大切です。
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緩和ケアを中心とする治療を勧められたとき
治療を進める中で、医師から
「がんを完全に取り除く(根治を目指した)治療は難しい」
「緩和ケアを中心に進めていきましょう」
「ホスピスに転院してはどうか」
などと伝えられることがあるかもしれません。根治が難しいという事実を受け入れることは本当につらいことですし、医師から見放されたように感じることもあると思います。
でも、 根治が難しい場合にも、不快な症状を楽にしたり体調を整える治療はできます。緩和ケアは、すべてのがん患者さんに対して提供されるものですが、痛みをとる、よく眠れるようにするなどの緩和ケアを十分に受けることでがんと付き合いながら充実した時間を過ごすことができる人はたくさんいます。
あなたがどのような治療や生活をしていきたいかを考え、担当医や周囲の人と相談していくことが重要です。緩和ケアは、すべてのがん患者さんに対して提供されるものですが、痛みをとる、よく眠れるようにするなどの緩和ケアを十分に受けることでがんと付き合いながら充実した時間を過ごすことができる人はたくさんいます。
あなたがどのような治療や生活をしていきたいかを考え、担当医や周囲の人と相談していくことが重要です。1人で悩まれたり、相談する方がいない、医師に話すことが難しい場合など、がん相談支援センターにも相談できます。がん相談支援センターは、あなたが必要としている治療やケア、支援は何なのかなどについて、いっしょに考えます。
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