医療従事者向け

腎性貧血の治療目標

2014/03/11

腎性貧血に対する赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis stimulating agent:ESA)を
使用した治療の目標値は,Hb10~12 g/dL である.

CKD 患者の貧血では,消化管出血などを除外し,フェリチン100 ng/mL 以上または
TSAT20% 以上で鉄が不足していないことを確認する.

CKD ステージG3a より,血清P, Ca, PTH, ALP のモニターを行い,基準値内に維持するよう,適切な治療を行う.

CKD ステージG3a より,高K 血症,代謝性アシドーシスに対する定期的な検査を行う.

CKD 患者には腎障害性の薬物投与を避け,腎排泄性の薬剤は腎機能に応じて減量や投与間隔の延長を行う.