診療体制と実績
診療体制
感染制御部は、院内における感染症の管理と感染制御を行う部門です。
耐性菌と血液培養分離菌の状況、カルバペネム系やニューキノロン系抗菌薬、抗MRSA薬の使用状況、重症感染症患者の発生状況について、週一回のカンファランスを行っています。特に、抗菌薬の選択および使用方法、感染予防方法などについては、必要に応じて各診療科および各現場に出向き、担当者との協議(ICTラウンド)を行います。
また、各診療科における感染症患者に対するコンサルテーションは、随時受け付けており、主治医との十分な連携を基本に感染症診療を行います。これらコンサルトを受けた患者および重症感染症患者については、週一回、今後の治療方針などについてのカンファランスを設けています。
隔離や病院感染防止対策などについても、随時、相談を受けており、適確な指導及び情報の提供を行います。特に、抗酸菌の分離が確認された場合には、中央検査部微生物検査部門より、最初に当制御部が報告を受けた後、直ちに協議を行い、各症例の状態に応じた隔離や検査方法、時に呼吸器内科医師との連携で治療方針を決定し、該当診療科および病棟への抗酸菌陽性の検査結果の報告と同時に、その対処法についても迅速かつ適確に指導を行います。
その他、ICTメンバー全員参加によるICT定例会議を毎月一回開催し、月毎の耐性菌分離状況、抗菌薬使用状況などについての検討を行っています。ここでは、病院感染制御上の問題点とその対応策を協議し、その内容について院内感染連絡会議に報告を行います。
さらに、ICTと協調する組織として院内感染連絡会議(ICLS会議)も組織され、各部署への病院感染制御の対策の徹底と教育の効率化に努めています。
診療実績について
感染症患者に対する診療(抗菌薬使用など)についての コンサルト |
約150件 |
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病院感染拡大防止(予防策など)についての コンサルト |
約500件 |
ICTラウンド | 50回/年 |