歯科口腔外科研修医診療マニュアル
研修医は,秋田大学医学部附属病院単独型歯科医師研修プログラムを遵守し,研修医が単独で行ってはいけない医療行為は,指導医の管理下に行うこと。また,以下の点に十分留意の上,診療に努めること。
病棟診療
1日の流れ(火曜日を除く)
- 毎日の処置前に,前日の深夜帯に患者の容体に変化がなかったか,看護記録(電子カルテ)をチェックする。
- 8:30~ 処置
- 処置前もしくは処置後,術前・術後の患者への注射(翼状針・留置針とも上級医の立会いの下に行う。また,採血・注射時は,患者に不安を与えないように努める。)
- カルテに所見・処置内容を記入する(記入後,必ず指導医のチェックを受け,署名か捺印をもらう)。
-
検査・週間オーダーの確認
上級医の指示の下,必要な検査や処方のオーダーを入力する。検査結果は速やかに確認し,異常が認められたら直ちに上級医に報告し指示を仰ぐ。週間オーダー表,注射・処方・検査・放射線の入力が漏れなく行われているかチェックする。エックス線フィルムも回診時にあわてて探すことのないように,整理を怠らない。 - 手術や麻酔の申込の入力は,上級医の指示の下に行う。手術時に,プレート,関節鏡,人工材料等が必要な場合,手術予定日の数日前までに業者に連絡して確認する。
手術日(月,木)
- 入室前に,カルテ・X線・持参注射薬を確認し,担送前引き継ぎのサインをする。着替えてザールへ。タイムアウト。手洗いしない場合は,写真係りや外回りを担当する。
- 手術後,補液・時間注射・処方をオーダーする(当面は上級医の指示を仰ぐ。緊急手術以外は,手術前に入力し,チェックを受けておく。手術前日の夜までに,プレメデと一緒に入力する習慣を付ける。注射薬の選択は、当面上級医の指示を仰ぐ)。
- 術後回診。手術終了時間が遅い場合や,ICUに入室した場合は,適宜対応する。深夜帯に術後出血等のトラブルが予想される場合は,当直医に引き継ぎをしてから帰宅する。
- 病理組織検査の申込書,手術所見の記載は,手術当日中に行い,指導医のチェックを受ける。
入院日(おもに火,金)
- 入院時のコンピューター入力を行う(入院治療計画書等)。入力内容は,上級医の指示と確認を仰ぐ。緊急入院の場合も,上級医の指示の下,病棟医長に病室を確認し,入院に必要な一連の入力を行う。
- 病棟で入退院名簿の記入とレントゲン袋を作製し,カルテ内の予め記入できる部分は記入してからアナムネ聴取を行う。患者の常用薬剤は必ず確認する。
- 症例検討会の準備を整える。
- 上級医から手術や治療内容を患者と家族に説明してもらう際には,カルテ,エックス線写真,手術説明書・同意書を準備しておく。
退院日
- 上級医,患者と相談の上決定する。
- 退院時処方がある場合は,退院前日に入力しておく(薬剤が届くまで時間がかかる場合があり、患者が予定している時間に退院できない場合がある)。
- 退院決定後は次回外来受診日を入力する。
- 退院後は,カルテ,エックス線写真,病理検査報告書等を整理し,退院時総括は速やかに作成し,指導医のチェックを受けること。
- チェック後は,退院報告書と共に紹介元に送付する。
症例カンファおよび科長回診(毎週火曜日)
- 回診前の症例カンファに備え,カルテ,エックス線,パソコン等を準備する。
- 手術所見のチェックを受ける。
外来診療
- 秋田大学医学部附属病院単独型歯科医師研修プログラムを遵守し,研修医が単独で行ってはいけない医療行為は,厳密に指導医の管理下に行うこと。
- 抜歯は,上記臨床研修プログラムの中で,研修医が単独で行ってはいけない医療行為であり,研修医は指導医とともに,抜歯の対象である歯を抜歯部位確認チェックシートで再度確認し,処置を行うこと。
- 指導医が急用等で外来診療室に不在の際は,研修医が所属する診療グループの指導医か上級医に指示を仰ぐこと。
- 外来診療の予約は,診療グループの指導医の管理の下に行い,余裕をもって診療に当たること。
週間予定表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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08:00 | 病棟カンファランス | ||||
08:30 | グループ回診 | 科長回診 | グループ回診 | グループ回診 | グループ回診 |
09:00 | ①手術 ②外来 |
①②外来 | ①外来 | ①外来②手術 | ②外来 |
12:00 | 昼休み | 昼休み | 昼休み | 昼休み | 昼休み |
13:00 | ①手術 ②外来 |
①②外来 | ①外来 | ①外来(実習) ②手術 |
②外来 |
16:30 | 外来カンファランス | ||||
17:00 | 医局会 抄読会 |
※①②は診療グループ