修得すべき事項
事項一覧
初期臨床研修歯科における修得すべき事項の一覧です。
行動目標・チェックリスト(知識、技能、態度)が確認できます。下記より項目を選びクリックしてください。表示項目が切り替わります。
歯科放射線の撮影および診断
行動目標
- 口内法撮影の画像解剖とその適応,歯科疾患の画像所見を説明できる。
- パノラマ撮影およびセファログラフィの画像解剖とその適応,歯科疾患の画像所見を説明できる。
- 頭部X線CTの画像解剖とその適応,歯科疾患の画像所見を説明できる。
- 頭部MRIの画像解剖とその適応,歯科疾患の画像所見を説明できる。
- 核医学検査の画像解剖とその適応,歯科疾患の画像所見を説明できる。
- 胸部X線写真の画像解剖を概説できる。
チェックリスト - 知識
- デンタルおよびパノラマX線写真からう蝕,歯周炎が読影できる。
- 顎骨嚢胞の歯科放射線学的所見の特徴を説明し,鑑別診断ができる。
- 良性腫瘍の歯科放射線学的所見の特徴を説明し,鑑別診断ができる。
- 口腔癌の歯科放射線学的所見の特徴を説明し,鑑別診断ができる。
- 顎骨の炎症の歯科放射線学的所見の特徴を説明し,鑑別診断ができる。
- 歯および顎骨外傷の歯科放射線学的所見の特徴を説明し,鑑別診断ができる。
- 上顎洞病変の歯科放射線学的所見の特徴を説明し,鑑別診断ができる。
- 顎関節疾患の歯科放射線学的所見の特徴を説明し,鑑別診断ができる。
- 歯科インプラントの術前検査の読影法を概説できる。
チェックリスト - 技能
- デンタルX線写真を撮影できる。※
「※」は、研修歯科医が単独で行ってよい行為
口腔外科治療
行動目標
- 口腔外科の基本的診療に関する知識,技能を修得する。
- 顎,口腔の炎症性疾患の診断と治療を説明できる。
- 顎,口腔,顔面の外傷性疾患の診断と治療を説明できる。
- 顎,口腔,顔面領域の嚢胞性疾患の診断と治療を説明できる。
- 顎,口腔に発生する腫瘍性疾患の診断と治療を説明できる。
- 顎,口腔,顔面に発生する奇形・症候群の診断と治療を説明できる。
- 顎変形症の診断と治療を説明できる。
- 顎関節症の診断と治療を説明できる。
- 周術期の管理を説明できる。
チェックリスト - 知識
- 顎,口腔の炎症性疾患の種類を列挙できる。
- 顎,口腔の炎症性疾患の治療法を説明できる。
- 顎,口腔,顔面の外傷性疾患の種類を列挙できる。
- 顎,口腔,顔面の外傷性疾患の治療法を説明できる。
- 顎,口腔,顔面領域の嚢胞性疾患の種類を列挙できる。
- 顎,口腔,顔面領域の嚢胞性疾患の治療法を説明できる。
- 顎,口腔に発生する腫瘍性疾患の種類を列挙できる。
- 顎,口腔に発生する腫瘍性疾患の治療法を説明できる。
- 顎,口腔,顔面に発生する奇形,症候群の種類を列挙できる。
- 顎,口腔,顔面に発生する奇形,症候群の治療法を説明できる。
- 顎関節症を分類できる。
- 顎関節症の治療法を説明できる。
- 顎変形症の種類を列挙できる。
- 顎変形症の治療法を説明できる。
チェックリスト - 技能
「※」は、研修歯科医が単独で行ってよい行為
- 術野の消毒ができる。※
- 口腔粘膜および皮膚の切開と縫合ができる。
- 粘膜の剥離ができる。
- 抜糸ができる。※
- 頬,口唇,舌小帯整形手術ができる。
- 口腔内切開排膿処置ができる。
- ドレーンを留置できる。
- ドレーンの除去ができる。※
- 口腔内の止血処置ができる。
- 線副子を装着できる。※
- 顎間固定ができる。
- 顎顔面外傷手術の介助ができる。
- 抜歯ができる。
- 拇指頭大以下の嚢胞摘出ができる。
- 拇指頭大以上の嚢胞手術の介助ができる。
- 口腔内病変の生検ができる。
- 顎関節患者における咬合挙上用スプリントの調整ができる。
- パンピングマニピュレーションができる。
- 顎矯正手術の介助ができる。
- 顎間ゴム牽引ができる。※
- 末梢静脈路を確保できる。※
- 気道を確保し,マスクによる陽圧換気ができる。
- 輸液による適切な体液管理ができる。
- 静脈血の採血ができる。※
- 胃管を挿入できる。
- 膀胱留置カテーテルを挿入できる。
- 術前後の呼吸,循環,体温の管理ができる。
- 手術創の消毒ができる。※
- 開口訓練指導ができる。※
- 嚥下訓練指導ができる。
歯科麻酔
行動目標
- 歯科局所麻酔法を身につける。
- 歯科治療における精神鎮静法に対する理解を深める。
- 歯科口腔外科患者の麻酔管理を通して,各種全身疾患に対する理解を深める。
- 術前訪問を通して,麻酔管理上の問題点を整理する。
- 適切な麻酔計画を立て,正確に報告する技能を身に付ける。
- 全身麻酔における操作,手技の流れを理解する。
- 歯科口腔外科患者の手術麻酔を通じて全身管理の基本である循環,呼吸,体液管理を理解する。
- 歯科口腔外科患者の周術期の麻酔管理を通して,侵襲に対する生体反応を理解する。
チェックリスト - 知識
- 歯科局所麻酔法に必要な解剖を説明できる。
- 歯科局所麻酔薬の特性および副作用を説明できる。
- 表面麻酔の適応,手技について説明できる。
- 浸潤麻酔の適応,手技について説明できる。
- 伝達麻酔の適応,手技について説明できる。
- 歯科治療における精神鎮静法を具体的に説明できる。
- 精神鎮静法に用いる薬剤の特性および作用機序を説明できる。
- 精神鎮静法に用いる薬剤の副作用とその対処法を説明できる。
- 各種バイタルサインの正常値および異常値を判断できる。
- 各種検査値(血液検査,尿検査)の正常値および異常値を判断できる。
- 動脈血ガス分析の結果を評価できる。
- 麻酔管理上問題となる各種全身疾患を説明できる。
- 静脈麻酔法および全身麻酔法を具体的に説明できる。
- 麻酔前投薬の意義,投与経路,投与量を説明できる。
- 麻酔管理に用いるモニターの種類と意義,特徴を説明できる。
- 麻酔生理学(呼吸生理,循環生理,神経生理等)を説明できる。
- 麻酔導入,維持,離脱時のバイタルサインの変化を説明できる。
- 静脈麻酔薬,吸入麻酔薬の呼吸,循環器への作用を説明できる。
- 血管作動薬,輸液等を用いた循環管理を説明できる。
- 輸液による適切な体液管理を説明できる。
- 輸液の種類,病態に応じた適応や投与量を説明できる。
- 体温管理の意義と方法について説明できる。
チェックリスト - 技能
「※」は、研修歯科医が単独で行ってよい行為
- 歯科表面麻酔を実践できる。※
- 歯科浸潤麻酔を実践できる。※
- 歯科伝達麻酔を実践できる。
- バイタルサインを測定できる。※
- 静脈血が採血できる。※
- 末梢静脈路を確保できる。※
- 麻酔管理に用いる各種モニターを設定できる。
- マネキンを用いて,マスクによる陽圧換気ができる。※
- マネキンを用いて,気管内挿管ができる。※
- マネキンを用いて,末梢動脈にカテーテルを挿入できる。※
- マネキンを用いて,輸液による適切な体液管理ができる。※
- マネキンを用いて,血管作動薬,輸液を用いた循環管理ができる。※
- マネキンを用いて,体温管理を適切に行うことができる。※
救急処置
行動目標
- 全身疾患の歯科診療上のリスクを説明できる。
- 歯科診療中の患者急変時に,迅速かつ的確に重傷度評価ができる。
- 歯科診療中の患者急変時に,必要な検査および基本的手技を身につける。
- 優先順位に応じた蘇生,病態の安定化ができる。
- 各専門医に適切に紹介ができる。
チェックリスト - 知識
- 歯科診療を行う上での服用薬剤が及ぼすリスクを説明できる。
- 歯科診療に起因する全身的合併症への対処法を説明できる。
- 歯科診療上問題となる各種疾患を説明できる。
- バイタルサインの異常を説明できる。
- 歯科診療中の患者急変時に必要な検査を列挙できる。
- 歯科診療中の患者急変時に必要な基本的処置を説明できる。
- ショックの原因およびその治療法を説明できる。
- 血圧低下の原因およびその治療法を説明できる。
- 意識障害をきたす疾患の鑑別ができる。
- 呼吸困難をきたす疾患の鑑別ができる。
- 一次救命処置(BLS)を説明できる。
- 二次救命処置(ACLS)を説明できる。
チェックリスト - 技能
「※」は、研修歯科医が単独で行ってよい行為
- バイタルサインを測定できる。※
- 静脈血が採血できる。※
- 末梢静脈路を確保することができる。※
- 歯科診療中の患者急変時に用いる各種モニターを設定できる。
- マネキンを用いて,一次救命処置(BLS)を実施できる。※
- マネキンを用いて,二次救命処置(ACLS)を実施できる。※
- マネキンを用いて,マスクによる陽圧換気を行うことができる。※
- マネキンを用いて,気管内挿管することができる。※
- マネキンを用いて,末梢動脈にカテーテルを挿入することができる。※
- マネキンを用いて,輸液による適切な体液管理ができる。※
- マネキンを用いて,血管作動薬,輸液を用いた循環管理ができる。※
歯科保存治療
行動目標
- 歯および歯周組織の疼痛に対する鑑別ができる。
- う蝕の診断と治療ができる。
- 歯髄疾患の診断と治療ができる。
- 歯周疾患の診断と治療ができる。
- 歯科保存治療における治療計画を立案できる。
チェックリスト - 知識
- う蝕の進行度を診断し,説明できる。
- 修復処置を選択し,説明できる。
- 象牙質知覚過敏症の病態,臨床症状を説明できる。
- 急性歯髄炎の病態,臨床症状を説明できる。
- 慢性歯髄炎の病態,臨床症状を説明できる。
- 急性根尖性歯周炎の病態,臨床症状を説明できる。
- 慢性根尖性歯周炎の病態,臨床症状を説明できる。
- 辺縁性歯肉炎の病態,臨床症状を説明できる。
- 辺縁性歯周炎の病態,臨床症状を説明できる。
- 定期検診の重要性を説明できる。
チェックリスト - 技能
「※」は、研修歯科医が単独で行ってよい行為
- 歯の疼痛に対して投薬ができる。※
- 象牙質知覚過敏症の処置ができる。※
- う蝕罹患歯質の除去ができる。※
- 覆髄ができる。※
- 窩洞形成ができる。※
- 修復物の装着ができる。※
- レジン充填ができる。※
- 修復物の脱離と破損に対して適切な処置ができる。※
- 抜髄ができる。※
- 感染根管処置ができる。※
- 根管長測定ができる。※
- 根管充填ができる。
- プラークコントロールができる。※
- PMTCができる。※
- スケーリングができる。※
- 咬合調整ができる。※
チェックリスト - 態度
- 歯科保存治療の計画を立て,患者にインフォームドコンセントをできる。
歯科補綴治療
行動目標
- クラウンの設計と治療ができる。
- ブリッジの設計と治療ができる。
- 義歯の設計と治療ができる。
- 歯科補綴治療における治療計画を立案できる。
- 審美的治療法を理解できる。
チェックリスト - 知識
- クラウンの種類を列挙できる。
- 全部鋳造冠による治療について具体的に述べる。
- 硬質レジン前装冠による治療について具体的に述べる。
- 硬質レジンジャケット冠による治療について具体的に述べる。
- ブリッジによる治療について具体的に述べる。
- 義歯の種類を列挙できる。
- 部分床義歯による治療について具体的に述べる。
- 全部床義歯による治療について具体的に述べる。
- 定期検診の重要性を説明できる。
- 審美的治療について説明できる。
チェックリスト - 技能
「※」は、研修歯科医が単独で行ってよい行為
- 支台築造ができる。※
- 支台歯形成ができる。※
- クラウンの印象採得ができる。※
- クラウンの咬合採得ができる。※
- 暫間冠の作製と装着ができる。※
- クラウンの調整,装着ができる。※
- 欠損補綴に対する診断ができる。
- 義歯の設計ができる。
- 義歯の印象採得(個人トレーによる精密印象を含める)ができる。※
- 義歯の咬合採得ができる。
- 義歯の試適ができる。
- 義歯の調整,装着ができる。
- 義歯や維持装置の不適合に対して調整ができる。
- 義歯や維持装置の破損に対して修理ができる。
チェックリスト - 態度
- 歯科補綴治療の計画を立て,患者にインフォームドコンセントできる。
小児歯科治療
行動目標
- 小児患者の口腔内を診査し,適切に治療方針を決定できる。
- 小児患者の口腔衛生状態を改善し,維持できる。
- 乳歯・幼若永久歯のう蝕の特性を理解し,治療できる。
チェックリスト - 知識
- 小児患者への適切な対応について説明できる。
- 口腔衛生管理の意義,必要性を説明できる。
- 乳歯・幼若永久歯のう蝕の特性を説明できる。
- 全身疾患を有する小児への対処法を説明できる。
チェックリスト - 技能
「※」は、研修歯科医が単独で行ってよい行為
- 小児の口腔内診査ができる。※
- 小児の口腔衛生指導ができる。※
- 乳歯・幼若永久歯のう蝕治療ができる。
- 小児の抜歯と投薬ができる。
矯正歯科治療
行動目標
- 顎顔面形態・不正咬合を診査,診断し,治療方針の立案ができる。
- 基本的な矯正治療の知識,技術を習得し,治療できる。
チェックリスト - 知識
- 顎顔面の成長発育について説明できる。
- 顎顔面形態・不正咬合の状態を説明できる。
- 顔面軟組織の診査項目を列挙し,説明できる。
- セファロ分析の方法を説明できる。
- 主な不正咬合に対する治療方法を説明できる。
- 矯正装置を列挙し,その適応を説明できる。
チェックリスト - 技能
「※」は、研修歯科医が単独で行ってよい行為
- 顔面軟組織を診査し,分析できる。※
- セファロ分析ができる。※
- 模型分析をできる。※
- 問題点を抽出し診断,治療計画の立案ができる。※
歯科技工
行動目標
- 保存修復物の製作ができる。
- クラウンの製作ができる。
- 義歯の製作ができる。
- 矯正装置の製作ができる。
- 顎関節症用スプリントの製作ができる。
- 睡眠時無呼吸症候群スプリントの製作法を理解できる。
チェックリスト - 知識
- 保存修復物の製作過程を説明できる。
- 支台築造の製作過程を説明できる。
- 暫間補綴物の製作過程を説明できる。
- 全部鋳造冠の製作過程を説明できる。
- レジン前装冠の製作過程を説明できる。
- 総義歯の製作過程を説明できる。
- 部分床義歯の製作過程を説明できる。
- 顎関節症用スプリントの製作過程を説明できる。
- 顎関節症用スプリントの種類を列挙できる。
- 睡眠時無呼吸症候群用オーラルアプライアンスの種類を列挙できる。
- スリープスプリントの製作過程を説明できる。
チェックリスト - 技能
「※」は、研修歯科医が単独で行ってよい行為
- 印象に石膏の注入ができる。※
- 作業用模型の製作ができる。※
- 作業用模型の咬合器装着ができる。※
- 分割復位式模型を製作できる。※
- 保存修復物のワックスアップができる。※
- 支台築造のワックスアップができる。※
- ボクシングができる。※
- 個人トレーの製作ができる。※
- 咬合床の製作ができる。※
- ワイヤークラスプの屈曲ができる。※
- 顎関節用スタビライゼーションスプリントの製作ができる。※
地域医療
行動目標
- 地域歯科保健活動を説明する。
- 歯科訪問診療を説明する。
- 歯科訪問診療を体験する。
- 医療連携を説明する。