病院長あいさつ

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秋田大学医学部附属病院長 渡邊 博之

「地域医療と先進医療の共鳴を目指して」

秋田大学医学部附属病院の歴史は1970年の秋田大学医学部創設の翌年に秋田県立中央病院が国に移管される形で始まりました。この経緯から察することができますように、当院は秋田県民の心からの熱望を原動力として、戦後初めて開設される国立大学医学部附属病院として誕生したわけです。開設当初から、1)良質・高度かつ安全な医療を提供、2)優れた医療人育成、3)先進的医療の開発と推進、4)地域医療の中核、5)医療を通じた国際貢献を病院の理念に掲げてきました。以後50年以上にわたり、県内唯一の大学病院かつ特定機能病院として、地域の高度医療を担い、多くの人材を輩出し、そして未来の医療につながる研究を続けてきました。

現在、秋田県は超高齢社会の真っただ中にあり、かつ国の地域医療構想に沿った県内医療機関の病床機能分化と役割分担も進もうとしています。この状況下、当院は、県内医療の「最後の砦」を自負し、高度急性期の病院として重症患者を対象とした高度専門診療(がん、難病、循環器病、高齢者、周産期医療)に取り組んでいます。具体的には、臓器移植や骨髄移植、ロボット支援手術、カテーテルを用いた心血管治療に代表される低侵襲手術、難治性がんや難治疾患に対する集学的治療、PET-CTをはじめとする画像診断技術など、高度で良質な医療を提供しています。今後は、さらに地域の医療ニーズに応えるために包括的、集学的医療を行う複数の診療科・中央施設が協働したセンター系医療も充実していきます。このように、大学病院は、専門性の高い高度な医療を提供するのが使命ではありますが、治療するのは病気ではなく、患者さんであるということを忘れてはなりません。こうした様々な思いや取り組みを、医師・看護師・薬剤師・診療放射線技師・臨床検査技師・臨床工学技士・理学療法士・作業療法士・臨床心理士などの多様なメディカルスタッフや事務部門の職員が共有し、やりがいをもって協力し合い、それぞれの職責を全うしながら進めています。さらに地域医療を支える優れた医療人を育成し、現在はまだ診断や治療が困難な病気の解明にも力を入れ、予防・診断・治療法を研究・開発し、医学・医療の発展にも貢献していきたいと考えています。

“皆さまから愛される秋田大学医学部附属病院”を目指して、日々精進してまいりますので、暖かいご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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