輸血療法は適正に行われた場合には極めて有効性が高いことから年間100万人以上の患者さんに行われています。 また、輸血には自分の血液(自己血)を使用する自己血輸血とボランティアドナーさんの血液から作られた同種血を使用する同種血輸血があり、 我が国では年間500万人以上のドナーさんが献血に協力しています。
輸血細胞治療・移植再生医療センターでは必要な患者さんに安全な血液を速やかに供給するお手伝いをしています。日本赤十字社をはじめとした関係者の努力により、輸血療法の安全性は飛躍的に向上しましたが、同種血輸血では未だにB型肝炎ウイルスを主体とする輸血を介した感染症やアレルギー性の副作用を完全には回避することができていません。この点から当院では自己血輸血の使用を推進しています。自己血の場合にも採血時に血管迷走神経反応が起こる可能性がありますので、患者さんは採血前に水分や食事をしっかり摂ってからお越しください。
また、輸血細胞治療・移植再生医療センターでは輸血に関する輸血検査、自己血採血、血液製剤の保管、使用状況の管理のほかに、移植関連業務として造血幹細胞(末梢血幹細胞)の採取・保存や骨髄移植推進財団(骨髄バンク)や臍帯血バンクネットワークから提供を受けた移植片の調整や保管を行っています。
自動輸血検査装置
自己血採血室
血液製剤 | 使用単位数 |
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赤血球濃厚液 | 9,640単位 |
新鮮凍結血漿 | 7,298単位 |
濃厚血小板 | 18,885単位 |
自己血 | 472単位 |
検査項目 | 件数 |
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血液型検査 | 10,088 |
不規則抗体検査 | 6,759 |
間接抗グロブリン試験 | 47 |
直接抗グロブリン試験 | 118 |
抗A抗B抗体価 | 78 |
髙橋 直人 | |||||
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役割 | センター長 | 職種 | 教授 | 専門領域 | 血液疾患 |
資格 | 日本内科学会専門医・総合内科専門医・指導医 日本血液学会専門医・指導医 |
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奈良 美保 | |||||
役割 | 副センター長(輸血責任医師) | 職種 | 准教授 | 専門領域 | 血液疾患 |
資格 | 日本内科学会専門医・総合内科専門医・指導医 日本血液学会専門医・指導医 日本造血細胞移植学会造血細胞移植認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本細胞治療学会輸血認定医 |
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佐藤 郁恵 | |||||
役割 | 副センター長 | 職種 | 臨床検査技師 | 兼務・所属 | |
資格 | 認定輸血検査技師 細胞治療認定管理師 |
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熊谷 美香子 | |||||
役割 | 職種 | 臨床検査技師 | 兼務・所属 | ||
佐々木 綾子 | |||||
役割 | 職種 | 臨床検査技師 | 兼務・所属 | ||
資格 | 細胞治療認定管理師 | ||||
能登谷 武 | |||||
役割 | 職種 | 臨床検査技師 | 兼務・所属 | ||
資格 | 認定輸血検査技師 | ||||
今野 鈴子 | |||||
役割 | 職種 | 事務系補佐員 | 兼務・所属 |