① 日本小児外科学会認定施設
小児外科疾患に対する高度の医療を提供できる専門施設として、現在、全国でおよそ100施設が認定されていますが、秋田県では唯一の小児外科学会認定施設であり、秋田県の小児外科医療を担っています。
② 対象疾患
新生児外科疾患月
先天性食道閉鎖症、先天性横隔膜ヘルニア、先天性腸閉鎖、壊死性腸炎、腸回転異常、鎖紅、腹壁異常、ヒルシユスプルングなど
小児がん(悪性固形腫瘍)
神経芽細胞腫霧、腎芽腫、肝芽腫、胚細胞腫瘍、横紋筋肉腫など
肝胆道疾患
胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症など
日常よく見られる小児外科疾患
乳児肥厚性幽門狭窄、腸重積症、虫垂炎、ソケイヘルニア、臍ヘルニア、体表の腫瘍、先天性瘻孔、便秘、肛門目疾患など
泌尿生殖器疾患
水腎症、重復尿管、尿管瘤、膀胱尿管逆流、停留精巣など
その他
漏斗胸などの胸郭変形、外傷、しょうがいを持つ患者さんに対する胃食道逆流防止術、胃瘻造設術、気管切開、喉頭気管分離術など
小児の手術
秋田大学は1985年に全国で20番目の小児外科認定施設に認定され、その後も継続して小児外科医療の専門施設と認定されています。県内唯一の小児外科専門施設として小児外科医療を担う専門医の育成に力を入れており、今までに小児外科指導医4名、専門医12名を輩出しています。現在も指導医、専門医の指導のもと、小児外科専門医を目指す医師に対しては小児外科専従3年で専門医に必要、充分なカリキュラムを提供しています。また、外科専門医を目指す医師に対しても随時、小児外科の研修を受け入れています。
外来診療体制
曜日 | 受付 | 診療内容 |
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月曜 | 初診、再診 | 小児外科一般 |
火曜 | 初診、再診 | 小児外科一般 |
毎週 | 在宅中心静脈栄養外来 | |
水曜 | 初診、再診 | 小児外科一般 |
毎週 | 肝移植外来 | |
金曜 | 初診、再診 | 小児外科一般 |
再診(毎週) | 直腸肛門機能外来 |
全麻手術数
2011年 | 2012年 | 2013年 | ||
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呼吸器 | 先天性 | 4 | 3 | 3 |
後天性 | 6 | 7 | 4 | |
消化器 | 先天性 | 17 | 15 | 17 |
後天性 | 18 | 26 | 18 | |
肝・胆・膵・脾臓 | 先天性 | 1 | 3 | 5 |
後天性 | 1 | 1 | 0 | |
泌尿生殖器 | 先天性 | 14 | 12 | 8 |
後天性 | 6 | 0 | 2 | |
胸壁 | 先天性 | 2 | 3 | 0 |
後天性 | 0 | 0 | 0 | |
腹壁 | 先天性 | 78 | 45 | 42 |
後天性 | 1 | 0 | 1 | |
頭頚部 | 先天性 | 5 | 3 | 0 |
後天性 | 1 | 1 | 0 | |
悪性腫瘍 | 4 | 4 | 8 | |
良性腫瘍 | 10 | 5 | 4 | |
その他 | 11 | 11 | 14 | |
総手術数 | 179 | 138 | 128 | |
新生児手術数 | 17 | 13 | 14 |
主な疾患の治療実績(成績)新生児主要外科疾患別成績(1978~2013年)
症例数 | 死亡数 | 救命率 | |
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先天性横隔膜ヘルニア | 63 | 13 | 79.4% |
食道閉鎖 | 52 | 7 | 86.5% |
消化管穿孔 | 47 | 5 | 89.4% |
腸閉鎖・狭窄 | 107 | 2 | 98.1% |
腸回転異常 | 56 | 1 | 98.2% |
腹壁異常 | 49 | 6 | 87.8% |
直腸肛門奇形 | 109 | 6 | 94.5% |
ヒルシュスプルング病(類縁) | 55 | 2 | 96.4% |
水野 大 | |||||
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役割 | 診療科長 | 所属 | 病院教授 | 専門領域 | 日本小児外科学会指導医 同専門医 日本外科学会指導医 同専門医 |
森井 真也子 | |||||
役割 | 所属 | 医学部講師 | 専門領域 | 日本小児外科学会指導医 同専門医 日本外科学会指導医 同専門医 |
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渡部 亮 | |||||
役割 | 所属 | 助教 | 専門領域 | 日本小児外科学会専門医 日本外科学会専門医 |
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東 紗弥 | |||||
役割 | 所属 | 医員 | 専門領域 | 日本外科学会専門医 | |
山形 健基 | |||||
役割 | 所属 | 医員 | 専門領域 | 日本外科学会専門医 | |
林 海斗 | |||||
役割 | 所属 | 医員 | 専門領域 | 日本外科学会専門医 |