集中治療部は、内科系・外科系を問わず、呼吸、循環、代謝などの重篤な急性機能不全の患者を受け入れ、人工呼吸管理や循環管理などの集中治療を行う部門です。人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)、大動脈バルーンパンピング(IABP)、経皮的心肺補助装置(PCPS)、血液浄化など、重要臓器の代行や補助を行う医療機器を用いて治療を行います。現在12床のICU(Intensive Care Unit)を稼働しています。
診療科医師、集中治療部医師、救急科医師は、毎朝の診療カンファレンスを通して患者の治療方針の検討を行っています。看護師は、集中治療部と救急部をひとつの看護単位として、看護師長を含む看護師53名と看護助手2名が配属されています。看護体制は「集中治療部設置のための指針(日本集中治療医学会)」に従い、患者2名に看護師1名としています。
生体情報管理システム導入によって、ベッドサイドモニタや医療機器(人工呼吸器や持続血液透析器など)から収集した測定値や波形は、すべてハードディスクに記憶され電子ファイル化されています。統合された患者情報をスタッフが共有し、緊急事態の速やかな発見や、過去の患者情報の再評価に役立てています。
学会施設認定と認定看護師等数学会施設認定 | 日本集中治療医学会認定施設(日本集中治療医学会) |
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看護師 | 感染管理認定看護師(日本看護協会) 1名 |
集中ケア認定看護師(日本看護協会) 1名 | |
呼吸療法認定士(日本呼吸療法医学会3学会合同) 3名 | |
BLSインストラクター(アメリカ心臓協会)2名 | |
災害派遣チームDMAT(厚生労働省) 4名 |
ネーザル・ハイフローシステム
ICUでは多くの先端医療が実施されています。例:蘇生後脳症に対する脳低体温療法。循環不全症例に対する心室補助装置。呼吸不全症例に対する体外式膜型人工肺(ECMO)、一酸化窒素療法。肝腎不全症例に対する高流量血液濾過透析など。
また従来の酸素療法と非侵襲的人工呼吸療法の中間に位置する新たな呼吸管理方法である、ネーザル・ハイフローシステムを取り入れています。
入室件数 総数 | 426 | |
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診療科別入室件数 | 消化器内科/神経内科 | 4 |
循環器内科/呼吸器内科 | 38 | |
血液内科/腎臓内科/リウマチ科 | 19 | |
消化器外科 | 11 | |
呼吸器外科/食道外科/乳腺・内分泌外科 | 64 | |
小児外科 | 4 | |
心臓血管外科 | 220 | |
脳神経外科 | 6 | |
小児科 | 8 | |
産科婦人科 | 2 | |
整形外科 | 11 | |
皮膚科 | 5 | |
泌尿器科 | 5 | |
耳鼻咽喉科 | 1 | |
歯科口腔外科 | 7 | |
救急科 | 21 |
症例数 (人) | ||
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人工呼吸 | 256 (平均日数 7.4日) |
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体外式膜型人工肺(ECMO) | 3 | |
大動脈バルーンパンピング(IABP) | 9 | |
経皮的心肺補助(PCPS) | 10 | |
補助人工心臓(VAS) | 1 | |
血液浄化 | 持続緩徐式血液濾過 | 54 |
血漿交換 | 6 | |
吸着式血液浄化 | 2 | |
脳低体温療法 | 2 |
中永 士師明 | |||||
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役割 | 部長 | 職種 | 教授 | 専門領域 | 救急・集中治療医学 |
資格 | 日本救急医学会指導医 日本集中治療医学会専門医 日本整形外科学会専門医 日本熱傷学会専門医 日本東洋医学会指導医 日本外傷学会専門医 |
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奥山 学 | |||||
役割 | 副部長 | 職種 | 講師 | 専門領域 | 救急・集中治療医学 |
資格 | 日本外科学会認定医・専門医・指導医 日本消化器外科学会専門医・指導医 日本救急医学会専門医 |
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長崎 剛 | |||||
役割 | 副部長 | 職種 | 助教 | 専門領域 | 麻酔一般 ペインクリニック |
資格 | 日本麻酔科学会指導医 日本麻酔科学会専門医 日本麻酔科学会認定医 麻酔科標榜医 |
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堀越 雄太 | |||||
役割 | 職種 | 助教 | 専門領域 | 麻酔一般 | |
資格 | 日本麻酔科学会認定医 麻酔科標榜医 |