当院では院内のほとんどの業務が病院情報システムを介して行われており、24時間365日安定した情報システムの運用が不可欠なものとなっています。この病院情報システムの構築や管理・運用が主な業務となります。現在、クライアント端末は950台を超え、携帯端末(PDA)も296台へと増設されています。サーバ室に設置されたサーバ・コンピュータも160台以上となり、各種機器を含め2,000台以上の機器から構成されています。また、CT、MRI等の画像参照用の高精細モニタの整備のほか、各部門と連携し各種機能の拡張を行っています。
本院の情報ネットワークでは、信頼性と通信性能を高めるため、「VSS(Virtual Switching System)技術」を採用しています。これは、平常時は2台の機器で動作し、一方に障害が生じた場合、その機器を切断し、残りの1台のみで処理を続けるものです。大規模病院等で一般的な「予備機への自動切り替え」方式と異なり、平常時は従来の2倍の能力で通信を処理できるため、日々成長し続ける診療データや、大規模な医用画像や動画データ等にも十分対応できるものとなっています。
電算室に設置のサーバ・コンピュータ
RFID付患者用リストバンドと
携帯端末(PDA)
総務省u-Japan大賞表彰状
点滴台認証装置(病棟運用モデル)
当院では入院患者のリストバンドおよび注射薬剤・血液製剤に取り付けた電子タグを携帯端末(PDA)で読み取り照合する「ベッドサイド安全管理システム」を構築し、運用しています。このシステムでは、一般的なバーコードによる照合と比較して、半分の時間で認証確認が可能となっています。確認行為に掛かる煩わしさの軽減と、情報機器による客観的な確認による医療安全の両立が実現され、総務省「u-Japan大賞」の「2007年度・大賞」を受賞しています。
現在、これを発展させ、患者・医療者の位置検出技術と組み合わせることで、医療者がベッドサイドで点滴台に注射薬剤をセットするという通常の医療行為と同時に認証確認が可能な点滴台一体型の認証装置(点滴台認証装置)の実現を目指し、取り組んでいます。すでに診療支援システムと注射オーダや実施記録とのシステム連携も実現しており、一部の病棟で運用し評価を行った結果を踏まえ、性能の改善を行っています。
また、携帯端末により院内各所で電子タグを読み取れるインフラを活用し、上記の入院注射・血液製剤の認証に加え、外来化学療法での患者・薬剤認証、病棟ベッドサイドの生体モニタの患者登録、滅菌器材の使用患者登録へも応用されています。
大佐賀 敦 | |||||
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役割 | 部長 | 職種 | 准教授 | 専門領域 | |
資格 | 社会医学系専門医協会認定専門医・指導医 日本医療情報学会上級医療情報技師育成指導者 |
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大場 浩明 | |||||
役割 | 主査 | 職種 | 事務職員 | 専門領域 | 医事課 |
資格 | 医療情報技師 診療情報管理士 |
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佐川 静子 | |||||
役割 | 主任 | 職種 | 事務職員 | 専門領域 | 医事課 |
資格 | 上級医療情報技師 診療情報管理士 |
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神坂 つくば | |||||
役割 | 主任 | 職種 | 事務職員 | 専門領域 | 医事課 |
資格 | 医療情報技師 | ||||
長山 晶子 | |||||
役割 | 職種 | 事務職員 | 専門領域 | 医事課 | |
資格 | 医療情報技師 | ||||
小田嶋 梓 | |||||
役割 | 職種 | 事務系スタッフ | 専門領域 | 医事課 | |
資格 | 医療情報技師 | ||||
小林 彰子 | |||||
役割 | 職種 | 事務系スタッフ | 専門領域 | 医事課 | |
資格 | 医療情報技師 | ||||
髙橋 浩子 | |||||
役割 | 職種 | 事務系スタッフ | 専門領域 | 医事課 |