救急科Emergency Medicine

診療内容・特色

救急科の主な診療の場は、ER(救急外来)とICU(集中治療室)です。ERでは種々の疾患の急性期や外傷・熱傷・中毒などの外因子による急病患者を診療し、緊急度と重症度を迅速に判断し、呼吸循環の安定化を主眼とした緊急処置を行います。またER は卒後臨床研修の最も重要な医療現場であると認識し、教育的な診療を実施しています。ICUでは人工呼吸管理、循環管理、体温管理、各種血液浄化法等を駆使して重症患者の診療を行います。

スタッフは救急科専門医、集中治療専門医、外科専門医、熱傷学会専門医、外傷学会専門医、整形外科専門医、麻酔科専門医、外傷専門医等を取得し、その知識と技術を診療に生かしています。

厚生労働省指定の災害派遣医療チームDMAT(disaster medical assistance team)の編成においては中心的に関与しています。

取り扱う主な疾患

  • ER

当科は救急部運営の主軸です。当科の救急部勤務時間には、種々の疾患の急性期治療と初療を行います。また三次救急担当医としてオンコール体制をとり、院外心停止、急性中毒、広範囲熱傷など蘇生や集中治療を必要とする症例に対応しています。

  • ICU

当科が主治医になる場合(院外心停止蘇生後、急性中毒、鈍的外傷など)と、他診療科と併診する場合があります。他診療科と併診する場合は、ICU入室中の診療を当科が担当し集中治療医の役割を担います。

診療実績

○外来診療実績

各診療科協力の下、24時間365日対応可能な「救急部」の診療体制を構築しています。「救急部」の項を参照ください。

○入院診療実績

2016年度 救急科入院件数(総数23件)

分類 傷病名 件数 機械的臓器補助
院外心停止 低酸素性脳症 6 人工呼吸(6)、脳低体温療法(1)
外傷 多発外傷(骨盤骨折、血気胸等) 2 人工呼吸(2)、持続緩除式血液濾過CHDF(2)
多発肋骨骨折 1
外傷性血胸 1 人工呼吸(1)
ガソリンによる化学性肺炎 1 人工呼吸(1)、体外式膜型人工肺ECMO(1)
溺水 1
気道熱傷 1
頸髄損傷 1 人工呼吸(1)
前腕切創による出血性ショック 1
中毒 睡眠剤中毒、誤嚥性肺炎 2 人工呼吸(2)
農薬中毒 2 人工呼吸(2)、持続緩除式血液濾過CHDF(2)
塩素消毒剤誤飲 1
その他 失神 1
縦隔腫瘍による気道狭窄 1 人工呼吸(1)
栄養失調による末梢神経障害 1 人工呼吸(1)
2016年度 他診療科との併診によるICU診療担当件数(総数36件)
傷病名 機械的臓器補助(件数)
広範囲熱傷 人工呼吸(5)
側弯症(術後呼吸管理) 人工呼吸(11)
低酸素性脳症 脳低体温療法(1)
急性呼吸不全 人工呼吸(19)

スタッフ一覧

中永 士師明
役割 部長 職種 教授 専門領域 救急・集中治療
資格 日本救急医学会専門医・指導医
日本集中治療医学会専門医
日本整形外科学会専門医
日本熱傷学会専門医
日本東洋医学会専門医・指導医
日本外傷学会専門医
日本外科学会認定医
奥山 学
役割 副科長 職種 准教授 専門領域 救急・集中治療
資格 日本救急医学会専門医
日本集中治療医学会専門医
日本外科学会認定医・専門医
社会医学系専門医・指導医
佐藤 佳澄
役割 職種 助教 専門領域 救急・集中治療
資格 日本救急医学会専門医
日本集中治療医学会専門医
北村 俊晴
役割 職種 特任助教 専門領域 救急・集中治療
資格 日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医・指導医
日本専門医機構 総合診療専門研修指導医
亀山 孔明
役割 職種 特任助教 専門領域 救急・集中治療
資格 日本外科学会外科専門医
平澤 暢史
役割 職種 特任助教 専門領域 救急・集中治療
資格 日本救急医学会専門医
奈良 佑
役割 職種 医員 専門領域 救急・集中治療
鈴木 悠也
役割 職種 医員 専門領域 救急・集中治療
前野 恭平
役割 職種 医員 専門領域 救急・集中治療
吉田 健二
役割 職種 医員 専門領域 救急・集中治療
土田 英臣
役割 職種 医員 専門領域 救急・集中治療
安田 拓人
役割 職種 医員 専門領域 救急・集中治療
猿田 里音
役割 職種 医員 専門領域 救急・集中治療

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