高度な医療の提供という点においては、他国と比較してもわが国は優れていると思われます。一方、安全な医療を行ううえでの風土や文化の定着という点では、欧米諸国に対し日本はいまだ追いついていないように感じます。医療の複雑化に伴い、現場では多職種による良好なチームワークが求められますが、リーダーシップやコミュニケーションが十分に機能していないことによる医療上のエラーが少なからず発生しています。患者さんの回復を願い、最善の医療を提供するために日々奮闘する中で生じた医療事故は、これまで積み上げてきた信頼を打ち消してしまうだけではなく、患者さん、ご家族、そして事故の当事者(医療従事者)にも大きな苦しみを与えます。当部門は、医療事故などの防止と患者さんの安全性を確保するために、2001年5月に医療安全管理室として発足し、2009年4月に医療安全管理部へ名称が変更され現在に至っております。構成は、専従の医師1名、看護師2名、薬剤師1名と事務職員1名で医療安全の業務に携わっています。スタッフ一丸となって、医療事故を最小限にとどめるシステム作りや職員に対する教育活動を行うことで、当院の医療安全が高いレベルに維持されるよう、日々取り組んでおります。
研修会の様子
医療安全管理部では各部門のリスクマネジャーと協力して、医療安全の確保と医療の質の向上を図るために以下の業務を行っております。
年度 | (西暦) | 件数 |
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H16 | 2004 | 2,402 |
H17 | 2005 | 2,429 |
H18 | 2006 | 2,613 |
H19 | 2007 | 2,691 |
H20 | 2008 | 3,426 |
H21 | 2009 | 3,424 |
H22 | 2010 | 3,420 |
H23 | 2011 | 3,735 |
H24 | 2012 | 4,080 |
H25 | 2013 | 3,873 |
H26 | 2014 | 3,778 |
H27 | 2015 | 4,086 |
H28 | 2016 | 4,974 |
H29 | 2017 | 4,963 |
H30 | 2018 | 5,037 |
R1 | 2019 | 5,034 |
R2 | 2020 | 5,179 |
R3 | 2021 | 4,914 |
山本 浩史 | |||
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役割 | 医療安全管理責任者 | 兼務 | 副病院長 |
木村 哲 | |||
役割 | 部長・GRM | 専従 | 医療安全管理部准教授 |
笹渕 航平 | |||
役割 | 副部長・GRM | 専従 | 薬剤主任 |
小林 育子 | |||
役割 | 副部長・GRM | 専従 | 看護師長 |
豊野 学朋 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 小児科医師 |
打波 宇 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 消化器外科医師 |
山田 楼子 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 副看護部長 |
奈良 美保 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 輸血部副部長 |
赤嶺 由美子 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 副薬剤部長 |
富谷 陽子 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 中央検査部技師長 |
安部 恭子 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 中央手術部副部長 |
石川 陽子 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 院内感染管理者 |
小林 浩悦 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 臨床工学技士長 |
平元 守之 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 医事課医療サービス室長 |
高野 裕史 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 歯科口腔外科医師 |
亀岡 吉弘 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 臨床研究支援センター医師 |
大佐賀 敦 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 医療情報部部長 |
須藤 貴子 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 地域医療患者支援センター担当看護師長 |
松渕 さおり | |||
役割 | 担当者 | 専任 | 医療安全管理部担当副看護師長 |
照井 正信 | |||
役割 | 担当者 | 兼務 | 中央放射線部技師長 |